コンビニバイトでノルマの実態!自腹で買い取りさせられる噂は本当?

コンビニでバイトをしたいけど「ノルマがある」という噂を聞いたことがある人もいると思います。コンビニでは多岐にわたる商品を取り扱っており、賞味期限が細かく決まっている食品やイベント時期を過ぎたら売れなくなってしまうような商品もありますね。

そのような商品は大量に仕入れるケースが多く、売れ残りになってしまったりする場合もあります。しかし売れ残りを避けたい為に、バイト従業員にノルマを設定しているコンビニがあるということですが、本当にこのような売上のノルマ等はあるのでしょうか?

都市伝説のような話ですが、今回はコンビニのバイトでノルマがあるかどうかについて詳しく調べてみましたので、その実態をご紹介したいと思います。

本当にコンビニバイトはノルマがある?

残念ながらコンビニによっては売れ残った商品を無理矢理買わされるケースがあります。つまり、一部のコンビニではノルマがある店舗も存在するようです。もちろん全国全ての店舗がこのようなノルマがある、という訳ではありませんので安心してください。

ごく一部の店舗になっており、このようなノルマを設定している店舗というのはフランチャイズ店がほとんどです。フランチャイズというのは簡単にいうと大手チェーンの看板を借りて経営しているお店、つまりオーナーがいるので実質個人店のような感じです。

食品ロスを減らす観点から、近年はそもそも限定品は予約販売限定にするなど対策をして多少そのような例は減ってきたようですが、数年前までは当たり前に売上目標や廃棄を減らすために従業員が売れ残りを購入するということがあったようです。

以下に、Twitterに寄せられた実際のエピソードをまとめてみました。

実際にあった例

クリスマスケーキを店頭で販売していたが、12月25日が終わろうとする時間帯も入荷した個数が売り切れなかったので夜シフトに入っていたバイト従業員が買い取った。

https://twitter.com/KUMAnoRii/status/1192764619476963329

節分に合わせて恵方巻きを販売することになり、売上ノルマを達成するためにバイトを含め従業員ごとの売上成績を店内に掲示された。売上の少ない従業員は残った恵方巻きを買い取らされた。

お中元・お歳暮シーズンに商品を注文させられた。学生のバイトでお金がなかったので親に借金をした。

基本的にこのような商品買い取りなどのケースは季節のイベント時に良くあります。そのイベントの日付が過ぎてしまった途端にその価値は無くなってしまうので、売れ残った商品はそのまま廃棄されてしまうこともあります。

廃棄となればオーナーとしてもかなりの損失となってしまいますが、廃棄したり従業員にタダで配るだけでは店舗の損失になってしまうため、従業員が無理やり購入することになってしまう場合もあるのです。

考え方が古いオーナーだと「コンビニの売れ残りをバイトが買い取るのは当たり前」と考えている人がいる可能性もあります。さらにもっと最悪な場合、ペナルティを課せられるケースもあったりするようです。

基本的にこのような店舗はほとんどない

ここまで読み進めて、コンビニでバイトをするのは諦めよう…と思う人もいるとは思いますが、最近のコンビニでは、売れ残りをバイト従業員に買い取らせるという店舗はほとんどありません。

上述しましたが、最近は食品ロスを減らす・SDGsなどの観点から売上が読みにくいイベント商品は予約販売に限定している場合も多いです。さらに、最近はSNSなどで簡単に内部告発することが可能なので、企業側としてもこのように大問題となるような出来事はイメージダウンに繋がりかねません。

よって、今ではノルマがある店舗はほとんどないようですが、実際、過去には結構多くノルマがあったようで、ツイッターなどに投稿されており、コンビニの印象が悪くなった人も多いようです。そう思うと、SNSなどがない昔はどんな時代だったのか…とある意味怖くなってきますよね。

また衛生面の問題から賞味期限ギリギリ・賞味期限切れの商品を従業員にあげたり買い取らせることはどんどん減ってきているようです。しかし本来はこのような行為はあってはならないものですので、ノルマがあるようなコンビニでバイトをしてしまった場合は、早急に辞めるなどの対処が必要でしょう。

コンビニのノルマは法的に違法なのか?

コンビニが店舗ごとに売上目標を設定しているのは、お店の経営のため当たり前のことではあります。しかしその目標のために従業員が無理をさせられることは場合によっては違法となります。違法となるのは強制的に買わされたかどうかが争点となります。

もし、コンビニのある商品が売れ残りそうだからバイト従業員に「強制的」に買い取らせた、売上目標に届かなかったから罰として給料からいくらか天引きしたという行為は労働基準法違反になります。万一このようなことを強制された場合は地域の労働局などに相談しましょう。

しかし「買って欲しい」というお願いレベルの場合は違法ではありません。簡単に説明すると「強制的に買わされたのか」「自主的に商品を買ったのか」の違いです。よって、強制的に商品を買い取りした場合は違法となるのです。

強制的なノルマがあった場合の対処法

コンビニの売れ残り品を強制的に買い取らされた・売上ノルマを達成できなくて罰金を取られたなどブラックな状況に置かれた場合の対処法をまとめました。もしバイトを始めたコンビニが環境が悪かった場合は参考にしてくださいね。

このようなブラックバイトの相談は?

「売れ残りを強制的に買い取りさせられたり困った状況なんです」など労働環境を相談したい場合は、各地域の労働局(労働基準監督署)への相談が有効です。都道府県ごとに調べて赴くこともできるし、ネット上の連絡フォームから相談することもできます。

店舗の名称や所在地・困った状況が起きた日時など状況をできるだけ具体的に伝えることが重要です。また、告発したことによって嫌がらせなどを受けないように、匿名でも対応してくれるようになっているので、とても安心できますので困った場合は一度相談してみましょう。

>>全国労働基準監督署の所在案内

違うコンビニ店でバイトをする

バイトは気軽に始められる、辞められる雇用形態でもあります。もし売上ノルマのペナルティなど嫌な目に遭った場合はキッパリ辞めてしまっても良いでしょう。このようなお店に恩を感じることもないですし、ある意味バックレてもいいようなレベルでしょう。

もうバイトを辞めてオーナーにも会わなくなるなら「売れ残り品の買い取りを強制させられて逆らえなくて辛かったので辞めます。このような状況はおかしいです」など文句を沢山言い残していくこともできますよね。

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一致団結して徹底的に対抗する

従業員同士で「これはおかしい」「こんなのは違法だ」という意見が合えば一致団結してボイコットする、みんなで一斉に辞めることで抗議するということもできます。実際、過去に筆者の友人が徹底対抗してバイト全員で辞める、と伝えたことがありました。

その時オーナーはびっくりして謝罪したようです。また最近ではSNSに「うちの店舗は売上ノルマやペナルティがある」「こんな違法なことをされる」と店舗の実名付きでアップすることから大きな問題にすることもできますよね。

従業員が一斉にいなくなってしまったり悪評が広まってしまってはオーナーも店舗運営ができなくなってしまうので問題の重大さにやっと気づいてくれるかもしれません。

どうやってノルマがないコンビニを見つける?

コンビニで働くなら売上ノルマを設定されない店舗がいいですよね。ここまで記してきたように最近では売れ残りを買い取らされるという事例も減ってきており、基本的に厳しい売上ノルマを課せられることを心配しなくても良さそうです。

しかし出来るだけノルマやペナルティがあるようなお店は避けておきたいでしょう。そこで念のためにも、コンビニバイトに応募する事前に以下のような下調べをしておくと気持ちも楽になると思いますので、是非実践してみてください。

店舗の噂をネットで調べる

もしバイトをしようと考えているコンビニの様子を知りたい場合は、ネットで口コミなどを調べてみましょう。またヤフーやグーグル検索を使ってコンビニの店舗名を入れると、そのお店の評判が出てきたりするので試してみるといいでしょう。

SNSではツイッターがおすすめ。ツイッターでは実際に働いている従業員の店舗への評判や愚痴などが良く見られます。「こんなことがあったんだけど酷くない?違法じゃないの?」という実例を店名付きで載せている人もいます。

もしバイトを考えている店舗が、悪い評判が寄せられているようであれば他のコンビニでのバイトも考えましょう。

店舗へ行きオーナーや従業員をチェック

バイトを始める前に実際に店舗へ行ってオーナーや従業員の雰囲気をチェックしてみるのもテです。もし裏方から大きな怒鳴り声が聞こえたり、従業員同士の雰囲気が悪かったりしたら、オーナーが傲慢な人かもしれませんので、ノルマがあってもおかしくないと判断してもいいかもしれません。

また、ノルマよりもこのような雰囲気の悪い店舗ではバイトをしたくないと思うでしょう。そしてもし面接を受けた場合、面接段階でオーナーの言葉遣いなどが悪く横柄な態度を取るような人で「この店舗はやばそう」と感じたなら、採用になってもお断りする、というような形をとってしまっても問題ありません。

バイトなので出来るだけ「良い環境で働く」ということを念頭に置いておくと、理想的なバイトを見つけることができます。

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コンビニバイトでノルマの実態!のまとめ

コンビニバイトのノルマや売上目標についてまとめました。あまりに販売目標を下回る売上だった、仕入れ個数を多くし過ぎたなどオーナーの都合で従業員に売れ残り品を買い取ってくれるよう頼まれる、つまりノルマがあるお店は存在します。

しかし、基本的にコンビニバイトにノルマは求められないと思っておいてもいいでしょう。全国に約5万店以上あるコンビニの中で、このようなノルマがある店舗は本当に一握りなので、普通は安心してバイトをすることが出来るでしょう。

また、万が一ノルマがあるコンビニでバイトをしてしまったら、それなりの対処をする必要があります。万一不当な扱いを受けた場合は、全力で抗議したり逃げてくださいね。

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