高校生もバイトで掛け持ち出来るけど、おすすめしない理由とは?

高校生になれば中学生とは異なり何かと出費が必要なときがあります。遊びや友達付き合いなど高校生にもなったらなにかとお金が必要になってきます。そこでバイト始めた方は多いでしょう。でも高校生バイトの時給は正直高くないですよね。

もっと稼ぎたい!と思う人はたくさんいます。月に最低でも7万円、など目標を持っている方もいるでしょう。そこで思うのが「バイトの掛け持ち」です。バイトの収入をアップさせる手段として、一番手っ取り早いですよね。

でも高校生はバイトの掛け持ち出来るのかな?と疑問に思うかもしれませんが、高校生でもバイトの掛け持ちはOKですので問題ありません。しかし掛け持ちはあまりおすすめしません。

理由は後述しますので、まずは先にバイトの掛け持ちについてメリットやデメリットなどから見ていきましょう。

高校生がバイトを掛け持ちするメリット

給料が多くなる

バイトを掛け持ちする最大のメリットは、なんといっても収入が増えるので給料がアップすることです。1箇所だけではなく2箇所から給料を貰うので収入が今以上に増えるのは当たり前ですよね。

放課後だけ3時間ほど週3日働いているだけでは月収2~3万円ほどしか稼げなかったとしても、これにプラスして土日だけ出勤OKのバイトをすれば、単純に月収を倍近くにすることも不可能ではありません。

また平日の学校帰りに続けているバイトに加え、夏休みなど長期休暇を利用して短期バイトに挑戦するなどする方法もあります。夏休みは遊びに行くなど支出も増えますが、平日の昼間もバイトに入れるので普段の収入にプラスして稼ぐとこができるのですね。

いろいろな仕事が経験出来る

バイトを掛け持ちすることでたくさんの仕事を経験できるのは、今後の人生にとってプラスとなる可能性があります。特に将来に役立つバイトを出来るのであれば、最高の経験でしょう。高校生のバイトとはいえ仕事を学ぶことができ、そのまま正社員へなった方もいます。

掛け持ちで様々な仕事を体験できる、ということは社会勉強もたくさん経験できるので複数のバイトを通じて様々な仕事があり、社会は繋がっているのだと実感できるのは、学校ではできない勉強です。また様々な仕事で様々な人々が働いているのだと知り、普段関わりのない世代と接するのも上質な社会勉強になります。

たくさんの仲間と出会える

学生など同世代のバイトが多い職場では仲の良いバイト仲間もたくさんできますね。学校外でも友人がいるのはとても嬉しいことだし、違う価値観を持っている友人から良い刺激をもらえることもあります。

バイトを掛け持ちすれば自ずと知り合うバイト仲間の数も増え、気の合う友達と知り合える確率も上がります。仕事内容は楽だし好きだけど年配の従業員ばかりで気の合う仲間がいないんだよな…という理由で新たな職場を探したり掛け持ちできるバイトを探したりするのも悪くないですね。

高校生がバイトを掛け持ちするデメリット

疲れる

逆にバイトを掛け持ちするデメリットですが、なんといっても疲れます。高校生はただでさえ朝から夕方まで勉強をし、同級生相手にそこそこ気を遣い、更に部活動にも入っている人もいますよね。

とても忙しい高校生がバイトをするのは実はとてつもないハードワークです。バイトをするのも土日だけの出勤にするとか、掛け持ちのバイトは夏休みだけにするとか、自分の生活リズムを考えてとにかくゆとりを持ってバイトを始めるべきです。

バイトを掛け持ちして疲労が溜まり、さらにスケジュールが詰め詰めでゆったり休む時間も少なくなると、バイト中にぼーっとしてしまったり体がバテてしまったり、元気に働けなくなってしまうかもしれません。そうなると双方のバイト先にも迷惑がかかります。

勉強とバイトの両立が難しい

高校生は学校の勉強が大切な時期でもあります。学校の勉強がおろそかになり成績が下がっていってしまうほどバイトに明け暮れてはいけません。ひとつのバイトをこなしているうちはどうにか勉強と両立もできるかもしれません。

しかし部活とバイトと勉強など、ハードなスケジュールとなればなるほど勉強をする時間や体力がなくなってしまうようであればやめましょう。バイトをする時間が長ければ長いほど、学校の勉強にも身が入らなくなってしまうことも考えられます。

無理してバイトを詰め込むと生活全体が上手くいかなくなってしまうかもしれないのです。

遊ぶ時間がなくなる

高校生にとっては友達と遊びに行くのも大事な勉強ですよね。特に高校生にもなると行動範囲も広くなり何かと遊ぶのが楽しい時期でもあります。しかしバイトの掛け持ちでバイトばかりしてしまうと、遊ぶ時間の確保も難しくなってしまいます。

そもそもバイトをしたいのは遊ぶお金が欲しいからではないでしょうか。バイトに明け暮れて沢山お金を稼げても、遊びに行ったり買い物に行ったりお金を使う時間がなくなっては意味がありません。但し、バイトの掛け持ちを一定期間だけして一気に稼いでおく、というのは良いでしょう。

バイトばかりで友達付き合いが悪くなっては、同級生との関係も悪くなってしまうかもしれません。高校生のうちはバイトはそこそこで良いのかもしれませんね。

確定申告が必要になる場合がある

バイトを掛け持ちして2件目のバイト先で年収が一定額(20万円)を超えると、高校生でも確定申告が必要になります。日本ではアルバイトを含め働いて収入を得ている人は住民税などの税金を払わなければなりません。

ひとつのバイト先でのみ働いている人は給料が支払われるときに予め所得税を引かれるし、年末には税金の払いすぎや不足分がないか年末調整も行われます。しかしバイトを掛け持ちしていると基本的に2件目のバイト先ではそのような税の調整が行われないのです。

税金を払わず全ての収入を自分のものにしてしまうと、もちろん脱税となってしまいます。国税庁のホームページなどでも確定申告の方法を調べることができますが、まずは掛け持ちのバイトで年収20万円を超えないように調整しながら働くほうが簡単かもしれませんね。

更にバイトを掛け持ちしたことによって、メインのバイト以外での給与所得が20万円を超えて合計で年収が103万円を超えた場合、高校生を扶養している保護者の払わなければいけない税金が跳ね上がるように高くなってしまいます。

ここまでメリットやデメリットを紹介しましたが、メリットの方が多い、と思う方もいるかもしれません。しかし掛け持ちのバイトは特別な事情がない限り、おすすめしません。その理由について以下で解説しております。

バイトの掛け持ちをおすすめしない理由とは

仕事効率が悪い

バイトを掛け持ちする、ということは2つ以上のバイトをする形となります。もちろん収入はアップするのでいいかもしれませんが効率が悪いです。効率が悪いというのは、複数のバイトをやってお金を稼ごうとしても結局、無理をしてしまうだけだからです。

長時間バイトをするために複数のバイトをしないといけない、という人もいるかと思いますがそれなら最初から長時間のバイトを探しておいた方が無難です。そうすれば給料面でも特に問題ありません。また掛け持ちすることで、仕事をする為に覚えなくてはいけないことも増えます。

一か所だけなら覚えることはそのバイト先だけでOKなんですが、掛け持ちをすればもう一つのバイト先の仕事を覚えないといけない。1つのバイトに絞ってやった方が仕事に慣れますし効率よく仕事ができます。よって効率的には良くありません。

本当にバイトでスキルアップする?

先ほどメリットのところで「仕事を経験することでプラスとなる」と書きましたが、確かに仕事を経験することはプラスになる可能性は高いでしょう。しかし高校生じゃなくても大学生になってからでもたくさんバイトの経験はできますし、社会人になっても経験はできます。

またいろいろな仕事をして学ぶことは確かにありますが、将来的にその仕事に就く方はいいかもしれません。仕事を通して特殊なスキルを身に着けることが出来るバイトならいいでしょう。しかし一般的な特別なスキルなども必要なく誰でも出来る楽なバイトならば、得られることは少ないでしょう。

単純にバイトを掛け持ちする理由が「お金が欲しい」という場合、時給で決めたり仕事内容で決めたりしますよね。よって、スキルアップは期待できない可能性が高いです。

移動時間がかかる

バイトを掛け持ちをすると複数のバイト先に行かなくてはいけないので、通勤時間がそれなりにかかってしまいます。例えば2箇所だけならまだしも、3か所など増えれば増えるほど移動時間だけでもかなりのロスとなります。

仕事先の移動だけでも疲れますし、またそれぞれ違う仕事をやることになるので負担がより大きくなります。また移動の時間がかかってしまっても、交通費が支給されないケースがバイトは多く、その点においてもデメリットでしょう。

バイトをする時はできるだけ通勤時間は短い方が良いです。バイトというのは普通に会社で正社員として働くのとは異なり、給料が少ないので通勤時間に時間を割いている場合ではないからです。

時給アップ交渉がおすすめ
お金は必要だけどバイトの掛け持ちをしたい。しかし効率よくバイトをしたい、どう考えても時間も体力も足りない、掛け持ちは面倒くさい!
という人は、バイト先に時給アップできないか相談してみるのもアリです。但し時給アップ交渉は長く働いて役に立つ従業員であることは必須です。
例えば「短期留学の目標があってお金が必要なので」など事情があれば時給アップに乗ってくれるかもしれません。また最初から「昇給アリ」などの求人を見つけておくのもコツです。
「継続して勤務すれば時給が上がる」など最初に提示している求人に応募してみましょう。

このような理由からバイトの掛け持ちはおすすめ出来ません。出来れば一つのバイトで効率よくバイトをした方がいいのですが、どうしてもバイトの掛け持ちをしたい方もいると思います。そこで掛け持ちがおすすめ出来る例や上手くする方法をご紹介します。

バイトの掛け持ちがおすすめできるケース

バイト先がめちゃくちゃ近所

第一に双方のバイト先が通いやすい場所であることは大切です。高校生の場合、バイトは授業が終わってからしか働けないので、バイト先のハシゴはしないかもしれませんが、出来るだけ掛け持ちするバイト先は近所を選びましょう。

土日にひとつのバイトが終わってから次のバイト先へ向かう場合、双方のバイト先が離れすぎず通いやすいほうが良いですよね。一日のうちにバイトをハシゴしない人も両方のバイト先を自宅や学校から通いやすい立地で探しましょう。

もし時給が高いけど離れている、というような場合は最悪原付バイクの免許を取ってバイク通勤を考える、というのもいいかもしれませんが、バイク通勤が不可のケースもありますので事前に調べておくといいでしょう。

時給がクッソ高い

時給が高いと掛け持ちするメリットも大きいです。例えば時給アップが見込めないバイト先の場合、現在時給880円でバイトをしているが、掛け持ちを考えているバイト先の時給が1100円もある、というように、現在のバイトよりも時給が高いバイトをするのはおすすめ出来ます。

また掛け持ち先で仕事に慣れてくれば、メインのバイトを辞めて掛け持ちのバイトをメインに切り替える、という方法も出来る可能性があります。時給が良い方で長時間働いた方が稼ぐ、という意味で効率的に良いです。

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高校生バイトで時給が良い1000円以上などのバイトを探す方法

暇な日に少しだけ働く

シフトの都合上、どうしても暇な日が出来てしまった、今日は何もすることがないのでかなり暇!という日はあると思います。こんな日に掛け持ちとしてバイトをするのはおススメです。都合よく働くことができる仕事は今の時代結構多いです。

地方だとまだまだ少ないでしょうけど、都会なら暇な日に当日バイトができる仕事なども良く募集しており、時給も良く単発のバイトとなりますが探してみる価値はあるでしょう。またウーバーイーツ配達員などフードデリバリーの仕事などもいいかもしれませんね。

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完全休養日を設ける

前にも述べましたが高校生はただでさえ毎日学校に通い忙しいなかバイトをこなしています。バイトは新しい発見や学びがあるし収入も増えるし、楽しいしメリットが多くあるかもしれませんが、何も予定のない完全オフな日を作るのも重要です。

楽しくても知らず知らずのうちに疲労やストレスが溜まっていることもあるし、それが掛け持ちしているバイト両方に影響したり学校の勉強に身が入らなくなったりしては困ります。完全休養日を用意するのも大切な自己コントロールです。

ハードワークのバイトをしない

高校生のできるバイトにも様々な職種がありますが、例えば屋外で立ちっぱなしのバイトをしているような状況で、掛け持ちのバイトも同じような仕事内容のバイトなら仕事をこなすのは体力の消耗が激しすぎます。

またお客さんで混む時間帯の接客業は体力的にキツイですが、これらをを掛け持ちバイトとふたつするというのも相当気力を使います。掛け持ちしたい場合は、てきぱきレジ対応する仕事と黙々と作業するだけの仕事を組み合わせる。

片方は立ち仕事でもぼーっと店番をしていれば良い仕事にするなど、両方ハードワークのバイトをすることは避けましょう。両方ゆったり仕事ができる職場があれば安心です。

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高校生にぴったりの楽なバイトはどれ?初心者でも働きやすい職種を解説!

掛け持ちバイトはサブのバイトで

同じバイトを長く続けることは自分の勉強やスキルアップにもなるし、職場や仲間からの信頼も得られます。そちらのバイトをメインとして、もしお金が必要でバイトを掛け持ちしたい場合は負担の少ないバイトをサブとして考えると良いかもしれません。

もちろんサブのバイトでも長時間勤務をしてもいいのですが、短時間の勤務で済むとか、短期間で終わるので気が楽だとか、信用もいらないし長く続けなくても良い、というバイトなら気楽で働けるのでおすすめです。

短時間や単発のバイトをする

先ほども紹介しましたが、短時間や単発のバイトでは比較的時給が高い求人もあるのでサブのバイトとして単発バイトなどを選ぶのは特におすすめです。同じ時間働いても普通のバイトよりも給料が高いことが期待できるという点でも短時間・単発バイトは良いです。

短時間のバイトの良いところは時間のすべてをバイトで使ってしまわないで済むところです。バイトですべての時間を使ってしまうと掛け持ちしにくくなります。よって、短時間のバイトは時間を調整して空いた時間を使ってお金を稼げます。

また単発のバイトは人間関係で悩む必要がありません。単発でないバイトのバイトの場合はある程度長い期間そこでバイトをすることになるので人間関係で苦しむこともあります。その反面、単発のバイトなら人間関係も一過性なので人間関係で苦しまないで済みます。

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高校生の短期バイトはどんな仕事があるか調べてみた!

好きな時だけシフトに入れば良いという職種も多く、時間に無理なく働くことができますよ。駅前でのティッシュ配りや軽作業など様々な職種があるので探してみてください。

高校生でバイトを掛け持ちする場合の注意点

掛け持ちOKのバイトを探す

まずは「掛け持ちOK」「WワークOK」と謳っている職場を探しましょう。片方のバイトで疲れてしまって仕事ができなくなっては困る、収入が一定以上になってしまう可能性がある等の理由で、バイトの掛け持ちを禁止している職場もあります。

基本的に短期バイトや単発バイトではWワークOKとされている職場が多く、ランチタイムだけなど短時間だけの勤務で済む職場なら飲食店でもWワーク可能なところもあるようです。また掛け持ちOKとの記載がない求人の場合は、面接をする前に直接電話をして確認した方がいいでしょう。

バイト先に許可を貰う

くれぐれもバイト先に黙ってふたつの職場の掛け持ちをするのはやめましょう。後々バレた場合はトラブルに繋がる可能性もあるし、片方のバイト先で終業時間が押してしまってもう片方のバイトに遅刻してしまうなどもあり得ます。

また飲食店のバイトを掛け持ちする場合など、同じエリアの同業のお店で従業員が働いていると思うと嫌な顔をする店主もいるかもしれません。個人のお店では特に同業のお店で同士はライバルということも多いです。バイトを始める前にそれとなく確認をとれれば良いですね。

税金に気を付ける

上述しましたが、保護者の被扶養者である高校生が年収が103万円を超えた場合、保護者の払うべき税金が跳ね上がってしまいます。また、サブのバイトでの収入が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要になるケースがあります。

なので、バイトをして所得税を払うのを避けたいと思っているならバイトで年間103万円を超えて稼ぐのは避ける必要があります。世帯全体で税金を増やす結果にも繋がってしまうので、バイトで年間103万円を超える収入があるのは思った以上に大きな問題があります。

年間103万円、という金額に注意して、高校生のうちは収入が増え過ぎないように調整しながら働くと良いですね。

高校生もバイトで掛け持ち出来るけど、おすすめしない理由のまとめ

バイトの掛け持ちについて参考になりましたか?高校生でもバイトは掛け持ちすることが出来ますが、あまりおすすめ出来ないのでどうしても掛け持ちをしたい場合のみするといいでしょう。

実際、バイトの掛け持ちをする際は掛け持ちをするバイトの条件を考えておき、ある程度絞ってからバイトを選ぶと上手くメインのバイトとの両立ができるので、現在の状況なども良く考えてから応募するといいでしょう。

学校生活に加えて複数のバイトをするのは正直忙しすぎかもしれませんが、不可能ではありません。バイトの掛け持ちを通して自己コントロールや自分のスケジュール管理などの経験になると良いですね。

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