高校生で現在バイトをしている人は、もっと稼ぎたいので早く深夜バイトをしたいと思っている方もいらっしゃると思います。昼間や夕方の時間帯に比べて深夜は時給が高くなっているので、高校生にとっても魅力的だと感じるかもしれません。
しかし法律で年少者、つまり18歳未満の方は深夜バイトをすることが出来ません。求人サイトで18歳未満もOKという深夜バイトがあったら、それは法律違反となりますが、まずこのような求人情報は見かけないでしょう。では18歳になったら深夜バイトは可能なのか？
答えは「Yes」です。しかし本当に深夜バイトが出来るのか？という疑問について、調べたのですが現実はハードルが高いことが分かりましたので、今回はなぜ高校生の深夜バイトはしたくても厳しいのか、その理由を解説したいと思います。
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そもそも深夜バイトとは、どんなバイト？
深夜バイトとは、基本的に午後22時～翌朝5時の時間帯のバイトのことを指します。代表的な深夜バイトとして「コンビニ」などは有名だと思います。もちろんコンビニだけではなく、飲食店など職種を問わずこの時間帯のバイトを深夜バイトといいます。
ではなぜ時給が高いのか？というのは、この時間帯にバイトをしたくない方が多いので時給が高い、という訳ではなく深夜は時給が25%割増と労働基準法で規定されているので、必ず深夜バイトは昼間のバイトよりも時給が高くなります。
例えば時給950円の場合なら、深夜帯では1187円となるので時給面で魅力的かもしれません。そして深夜バイトが出来るのは年齢によって区別されています。冒頭でもお伝えしましたが18歳になれば深夜バイトが可能なのです。
高校生が不可などではなく、年齢で決められているので、法律上は高校生でも深夜バイトが可能な訳です。じゃあ18歳の高校生は深夜バイトが出来る！と思われるかもしれませんが、現実は厳しいのでその理由を以下でご紹介します。
なぜ高校生の深夜バイトは厳しいのか？
そもそも求人が少ない
求人サイトをご覧になられている方ならお分かりと思いますが、一番の理由は高校生で深夜バイトが可能な求人の掲載があまり見られないことです。恐らく企業側も高校生＝22時までという就業規則（社内規定）などで決められているので、求人が少ないものと思われます。
実際、大手の求人サイトではアンケートモニターのような自宅で可能な業務委託系のお仕事などは募集がありましたが、18歳（高校生不可）という求人が多く掲載されているので、高校生向けの深夜バイトはほとんど募集が見つからないと思っておいた方がいいでしょう。
また18歳との記載はあるが、高校生不可など記載がない場合でも高校生は不可となっているケースが多く、高校生を対象とした深夜バイトを見つけるのは苦労しそうです。ただ、現在バイトをしている場合、18歳になると時間延長を頼まれるケースはあるようです。
例えば、営業時間が朝の10時から夜の23時まで営業しているお店の場合、18歳になったら22時ではなく23時までバイトしてくれる？という感じで声をかけられる場合もあります。
条例で禁止している？
良く深夜の時間帯のバイトが出来ない理由として「条例で禁止されている」からという理由があります。条例はその地域によって違いがありますので、そのような禁止している地域においては高校生が深夜のバイトをするのは難しいかもしれません。
また条例が「青少年保護育成条例」のことでしたら基本的に18歳未満の者、つまり18歳だったら特に問題はありません。高校生とは書かれてなく年齢で決められています。（参照：青少年保護育成条例 フリー百科事典Wikipedia）
よって、18歳になった時点で深夜バイトも可能です。しかし上述しましたが高校生向けの深夜バイトの募集が少ないので、例え条例で禁止されていなくてもバイトをするのは難しいかもしれません。
法律的にOKでも、親が許してくれない
深夜にバイトをすることを危険と考えて、親御さんが反対することもあるでしょう。「まだ高校生なのに深夜バイトなんて絶対ダメ！」と保護者の反対があってもおかしくありません。通勤も暗い時間帯ですから、なおさらかもしれません。
また深夜のアルバイトということは、学校と両立をするためにスケジュール管理がかなり難しくなってきます。親御さんは、その中で睡眠時間が取れなくなり、カラダを壊してしまうことを心配し、許してくれない可能性もあります。
高校生はバイトがメインではなく学校生活がメインとなるので、深夜バイトは勤務する時間帯にもよりますが、学校生活に影響を及ぼす可能性が高いのでもしバイトをするのであれば慎重になりましょう。
校則で禁止している
高校でバイトの許可証を取った方は多いかもしれませんが、深夜バイトは校則で禁止されている場合も多いです。学校によって「18時まで」「20時まで」などバイトをする時間帯が決められているところが結構多いです。
18歳を超えていれば高校生であっても法律上は深夜に働くことができるのですが、高校の規則を破ると停学などの処分を受け、将来の評価に影響することもありますので、自分の高校では何時までアルバイトできるのか、しっかり確認してから応募するようにしましょう。
ただ、実際は校則を破ってバイトをしている方が多いです。もし不安ならばちょっとした変装をしたりすると、基本的にバレにくくなるのですが親が許してくれない場合もあります。
そのような人は募集要項に「高校生不可」とあっても、年齢が年齢だけに学校と雇主へ相談し結果次第で働ける場合もあります。どちらも認めていれば深夜バイトが可能です。
深夜バイトをしたい理由は時給が高いから、などの理由が多いでしょう。しかし高校生が深夜バイトをするのは、このようにかなりハードルが高くなるので、現実問題として深夜の時間帯に働くことは難しいのです。
そこで深夜バイトではなく「時給が高いバイト」を探すのがおススメです。現在のバイトの時給に不満があるのなら、一層のこと時給が高いバイトを探してみると収入も良くなりバイトに満足できるかもしれません。
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高校生が深夜バイトをした場合のデメリット
深夜は補導されるケースも考えられる
高校生が深夜に出歩いていたら、補導される可能性があります。高校生でも18歳になっていれば青少年保護育成条例などは関係ないかもしれませんが、もし深夜の時間帯に学生服を着ていて街中をウロウロしていると、やはり目立つでしょう。
また青少年保護育成条例では18歳未満となっているので問題ないのですが、今度は少年法というのが関わってくるので20歳未満が補導対象となるので補導されるケースはあります。アルバイト勤務後に直帰せず、のんびり寄り道をするのは避けた方がいいでしょう。
帰りはどこにもよらず、すぐに家に帰るようにしましょう。ちなみに、18歳の大学生でも補導されるケースがあるようです。
勉強がおろそかになる
高校生の本分は「学業」です。高校生の生活の中心がアルバイトになってしまっては、本末転倒です。深夜までバイトをしていると、学校で授業中に眠くなって勉強に身が入らなくなる可能性もあり、学びがおろそかになってしまいます。
あくまでも自分の身分は「学生」であることをしっかり心に留めた上で、適切な条件のアルバイトに応募するようにしましょう。
生活リズムが乱れやすくなる
基本的に深夜の時間帯に働く、ということは寝る時間も遅くなってしまいます。例えばいつも22時にバイトが終わっていたのに、深夜2時にバイトが終わるように時間帯が遅くなれば、それなりに生活のリズムに変化が生まれます。
そうなればいつもとは違った生活リズムとなり、朝起きて高校へ行くというのが辛くなったり感じることもあるでしょう。よって、高校生の深夜バイトはおすすめ出来ません。昼や夕方のアルバイトとは違い、生活リズムの乱れなど様々なハードルがあるのです。
雇い主は自分を守るために証明書で18歳以上か確認をし、細心の注意を払ってから採用するようにしています。ですから、ウソをついて深夜バイトをすることは不可能です。
深夜バイトは大学生になってからがおすすめ！
高校生では深夜バイトの募集がほとんどありませんが、これが大学生になると一気に増えます。本当に驚くぐらい求人が増えますので、職種なども選びやすくなり理想の深夜バイトが出来る可能性が高くなります。
また大学生も学生なので勉強が大切な時期でもありますが、大学の授業は曜日によって偏りがあるので授業とバイトの両立がしやすくなるのもよい点です。午前中または午後の授業がない日もあります。そのスケジュールを生かせば、深夜バイトも可能です。
さらに大学生になると親も理解し始める時期となり、うるさく言われることもかなり減りますので深夜バイトをする環境は、高校時代と全く違うものとなるので大学生になって深夜バイトを始める方も多くなりますが、くれぐれも体調を壊さないように気を付けて下さい。
留年に気を付ける
これは良く聞く話かもしれませんが、大学生になってからバイトに明け暮れて授業をサボりっぱなしになって留年した、というのは良くある話です。高校時代に出来なかったことを大学生でチャレンジする、というのは良いことなのですが、くれぐれも節度を守りましょう。
深夜バイトをする場合も、週に何日は休みを取る、時間帯はこの時間帯だけにしておく、など自分なりのルールを決めてバイトをすれば上手くいくと思いますので、無理なく深夜バイトをしましょう。
高校生も深夜バイトは18歳になったら可能のまとめ
高校生の深夜バイトは、ほとんど不可能です。法的には18歳を超えればしてもよいことになっていますが、高校生の深夜バイトの求人はほぼ見つけることができません。また学校側の規則で禁止されていることが多いので、働くことは難しいです。
大学生になると、スケジュールにも余裕が出てきますから、勉強との両立がしやすくなります。それまでは無理をせず、法的にも社会的にも高校生に見合った条件でアルバイトをするようにしましょう。
