映画館のバイトってどう?仕事内容やメリットデメリットまで徹底解説!

ちょっと特殊な雰囲気の感じがする映画館でのバイト。みなさんも一度くらいは映画館でアルバイトをしたいと思ったことはありませんか?そんな時「映画館ってどんな職場なんだろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

特にどんな仕事内容になっているのか分かりませんよね。業務内容は楽そうに思えてもきつかったら嫌でしょう。また出会いも多そうで非日常って感じがしますし興味がある方も多いと思います。そこで気になる映画館でのバイト事情について詳しく調査してみました。

これからバイトを検討している方、すぐにはバイトを考えてはいないけれど憧れの映画館の仕事内容を知りたいという方まで、どちらにとっても興味深い記事になっていると思います。是非とも読み進めてみてくださいね。

映画館の仕事内容について教えて!

映画館バイトという1つの言葉では括りきれないほど、映画館での仕事は多岐に渡ります。皆さんが、映画を鑑賞するのに購入するチケットの販売窓口から、館内の清掃スタッフまで幅広い業務がありますが、基本的には全ての業務を覚えるのではなく、バイトの場合は分業制をとっている映画館が多いです。

分業=ポジションとなる訳ですが面接時に説明をされますので、採用された際にどこに自分が行くのかきちんと確認しておきましょう。また、常に1つのポジションを任されるということではなく、スキルの度合いによっては他のポジションに移動することがほとんどです。

経験を積むことで、最終的には全てのポジションで働けるようになってほしいからです。そうすることにより、休憩回しによる人員不足や遅刻や欠勤などの穴埋めを社員さんではなく、バイトによって補えるからです。では、それぞれのポジションを解説していきます。

ボックス担当

ボックス担当とはチケット販売担当業務のことを指します。主にインフォメーションに待機して、電話対応・クレーム対応・お客さま対応・チケット変更・会員カード入会などを担当しますが、今は券売機がありますので、昔に比べたらボックス担当の業務は減っています。

お客さん自身がスマホで事前に予約をし、座席を選ぶことが多いからです。とはいえど、お年寄りの方は券売機の使い方がわからない場合もございますので、そこは丁寧に説明してあげましょう。お客さんに尋ねられたことに的確に答えないといけないので、どちらかといえばベテランのバイトさんが入ることが多いです。

フロア担当

映画館の肝となるポジションがフロアです。主な仕事内容としては、チケットのもぎり・清掃・開場アナウンス・チラシ補充・不審者チェック・換気・座席の案内(車椅子の方の案内等)・入場者特典配布などが挙げられます。最もやることが多いポジションだと言えます。

チケットのもぎりというのは半券を切り取ることで簡単な作業となり、清掃など他の業務に関しても簡単な作業なんですが、やることが多いのでテンポよく仕事をしないといけないのです。フロアは人数としては必ず2人以上で行動をしますので、チームワークが大切です。

上映と上映の合間は15分ほどしかないケースもありますので、テキパキと動くことを求められます。

コンセッション担当

コンセッション担当は主にフードを販売したりするお仕事です。やはり映画館といえばポップコーンですよね?そのポップコーンだったり、ドリンクだったり、フランクフルトを作っているのがコンセッション担当です。コンビニ店員みたいな仕事だと言う方も中にはいます。

お会計をしたり、調理器具の洗浄をしたり、容器を組み立てたりします。上映前が一番忙しいポジションと言えるでしょう。忙しい時と暇な時の差が激しいのが特徴で、もちろん暇な時間もありますが掃除などもするので仕事内容的にはハードな面も多くあります。

ストア担当

そのままですが売店担当です。パンフレットや関連グッズ、前売り券などの販売をおこなっております。レジで立ちっぱなしのことが多いので、基本的には動くことを許されません。空いてる時間では商品の補充やレジのチェックなどを行います。

劇場によりますが、宣伝POPを作ったりすることもあります。

映写担当

ニューシネマパラダイスという映画で有名な映像技師というお仕事。専門知識がかなり必要とされるお仕事なので、詳しく気になった方は色々と調べてみてください。主に仕事内容は映像や音声、機械の調整などがあり普通はバイトに任せることはほとんどないです。

インディーズのミニシアターなどでは映写担当を任されることはあるかもしれませんが、仕事内容としては映画館の格にあたりますので責任は重大で映像が流出すればとんでもないことになってしまいます。色々と企業秘密とされていることが多いので、アルバイトではあまり関わりないポジションと言えるでしょう。

きちんとプロジェクターで画面に投影されているかの確認、CMを流す順番の調整、サーバーや音量などのチェック、メンテナンスなどをおこないます。以上、仕事内容としてはこのような感じになっています。特にバイトの場合は簡単な作業しかしないので専門的な技術などなくても安心です。

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映画館バイトの基本情報

時給について

映画館のバイトの時給は、求人サイトを見る限りでは地方では900円程度、都市部では1000円~となっているケースが多かったですが、他のバイトと比較すると高いとは言えないでしょう。ショッピングモールなど客足の多い映画館の方が、時給が高い傾向にあります。

そして、映画館最大のメリットであるレイトショーの時間帯(22時以降)は深夜給も加算されるので時給は高くなりますが、24時間営業している映画館は少ないので深夜の時間帯を狙ってバイトをする、ということはなかなか難しいかもしれません。

もし時給が良いバイトをお探しなら映画館のバイトは向いていないでしょう。時給でバイトを選ぶ方ではなく「映画館でバイトをしたい!」という気持ちが強い人に向いていると言えます。

シフトについて

どの映画館でも主にシフト制をとっている場合が多く、日時のポジションによってわけられます。1日約5時間以上で働けて、劇場によっては午前の部・午後の部という区切りをつけていることも。シフトはどちらかといえば長時間勤務の方が多いです。

上映が早朝から深夜まであるので、場合によってはオープンやクローズ作業を行ないます。最低週二日、土日は出来る限り入ってほしいとお願いされるケースが多いです。というか、土日や繁忙期が入れない場合はそもそも採用されにくいでしょう。

2022年1月現在、映画館は以前に比べるとコロナ禍の影響などもあって、劇場に足を運ぶ人は減っております。なので、劇場自体もそこまで人数を割くことなく、最低限の人間で回しております。繁忙期などはたくさん人員が増えますが、基本的に平日などは暇なので、そこまで人数がいなくても大丈夫です。

それに人気のアルバイトなので応募してくる人は多く、筆者が映画館のバイトを応募した際は「週四日も入れるかな……」と言われたほどでした。契約も半年と長めで基本的には長く勤めてくれる人、長時間の勤務が可能な人を優先的に採用しているような感じです。

バイトの年齢層

映画館は学生向けのアルバイトです。幅広い年齢層の方が勤務しておりますが、8割は大学生というような感じで基本的に若い方が多くなっています。なので若い方同士、話が弾んだりしやすいでしょう。また、高校生は少ない場合が多いです。

というのは高校生はバイト不可となっている劇場もあり基本大学生からのバイトとなっている所が多く、高校生は少ないと思っておいた方がいいかもしれません。もちろん劇場によりますので何とも言えませんが。また年配の方は少ないです。

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仕事の服装

映画館のバイトで働いている店員さんを見たことがある方はお分かりと思いますが、採用されれば制服を支給されます。コンセッション担当だと食品を扱いますので、エプロンや帽子をもらえます。靴は大体2000円ほどで給料から天引きされるか、事前に準備したりする場合が多いです。

髪色はうるさく言われる場合が多く劇場によってはポニーテールがダメで、お団子にしてくれなどといった髪型の指示があることも。接客業なので前髪は目にかからないようにします。ピアスやネイルはNGですのでおしゃれしてバイトが出来ないと思っておくといいでしょう。

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競争率の高さ

映画館のバイトは非常に人気が高いことで有名で、過去に筆者は大手遊園地のスタッフを経験したことがあるのですが、そちらは簡単に採用されたのに、映画館は中々採用されませんでした。自分の場合は過去に5社受けましたが、受かったのは1社でした。

映画好きをアピールしたのですが映画が好きだからと言って採用されるとは限りません。向いてる人材としては「チームワークが取れる」「責任感がある」「接客が苦ではない」「体力がある」「判断力がある」「機転が効く」方でしょうか。

映画館バイトのメリット

映画を無料で鑑賞できる

映画館バイトの最大の利点は映画をタダで見ることができる点です。1400円ほどする映画を勤務していれば見ることができます。ただ、劇場によっては色々と制限があったりしますので、必ず無料で鑑賞できるとは限りません。

例えば入場者特典をもらえない、平日や混んでいないときのみ、60%席が埋まっていなければ観れる、0人は不可能、繁忙期などは見れない、上映一週間経過しないと新作は見れない、勤務した日は見れない、などが挙げられます。

映画館バイトで社割でドリンクなどが安くなったりするケースは少ないものの、それでも映画を無料で鑑賞できるのはかなりのメリットです。一日に3本観れることも。映画好きからしてみればたまりませんね。

新作映画情報を知れる

大手の劇場に勤務していれば、すぐに新作映画の情報をパンフレットや口コミで知れることができます。まだ外部に出回っていない情報を入手できる可能性があるのでネタバレは厳禁です。ついつい喋ってしまうようなことをしないように気をつけましょう。

映画好きと友達になれる

映画館でバイトをしている方は社員さんを含めて全員映画好きであることが多いです。仲良くなるとマニアックな話を聞けることもあります。映画という趣味を持っている方が多いので、自然と仲良くなれる場合がかなり多いです。この映画はどうだった、などといった意見交換も行えます。

人気状況を把握できる

映画館で勤務をしているとどの映画が人気なのか、などの最先端の情報を入手することができます。本当はよくありませんが、愚痴を言って帰ってゆくお客さんもおりますので「ああ、この映画は評判が良くないんだな」と知ることができます。自分が鑑賞する際の参考になるでしょう。

有名人に会えることもある

都市によっては試写会などをおこなったりします。そうなれば有名な俳優さんが劇場に訪れたりします。好きな女優さんなどをひと目見ることができるのは嬉しいことですね。もちろんそういった情報をSNSなどに書き込むのは厳禁です。

出会いも多くある

映画館でバイトをしてる方は男女の比率が一緒ぐらいとなっている所が多いです。コミュニケーション能力に長けている方が多く、共通の趣味を持っていますので、仲良くなれることができるでしょう。年代的にも大学生が大半です。もしそういうことを望んでいる方がいるのであれば、映画館バイトは割とおすすめです。

映画館バイトのデメリット

立ち仕事が多い

映画館で働いている方は体育会系の人は少ないですが、仕事内容としては立ち仕事がほとんどです。慣れないと体力的にキツいものでしょう。また空き時間が多く、上映中は暇でぼーっとすることもあるのでポジションによっては眠気が襲ってくることも。

ただ突っ立ってサボっていると無線が飛んできて社員さんに怒られることもあるので、自発的に行動してやることを探しましょう。

クレーム対応がしんどい

ボックス担当がクレーム対応をおこなうことがありますが、中には「ポップコーンが不味かったから返金してくれ」「映画がつまらなかったから返金してくれ」「席を交換してほしい」などといったとんでもないクレームを言ってくるお客さんも中にはおられます。常に時間に追われているお仕事ですが、雑な対応はおこなわずに、丁寧に対応するようにしましょう。

責任重大、やることが多い

映画館では手際よく仕事をすることを求められます。15分以内に清掃を済ませるなどといったテキパキと作業をおこなわなくてはいけません。またチケットの値段だったり、駐車場の時間、上映スケジュールの記憶など、やることは多岐に渡ります。

少ない人数で大きな劇場を二人で素早く清掃することなどもあるので、大変です。

時給が低い

小遣い稼ぎのために働いている方からすれば、映画館でのアルバイトは稼げないので不満に思うことでしょう。スキルによっては昇給もありますが、半年に一回など定められていますし、上がったとしても微々たるものなので、あまり時給面では期待しないようにしましょう。

どちらかといえばやり甲斐がメインとなるお仕事です。ちゃんと稼ぐのであれば他の仕事のほうが効率が良いです。

臭いなどが付く

これは主にコンセッション担当の方に言えることですが、ずっとポップコーンを作っていますので、制服だけでなく髪にポップコーンの臭いなどが付着して、中にはポップコーンを見るのが嫌になったという方もいらっしゃいます。

普通の飲食店のように調理をするので仕方ないかもしれません。火傷などをすることもあったり、寒さや暑さなどの寒暖差もありきついと思う場合もあるでしょう。

忙しい時と暇なときの差が激しい

時間帯によってはめちゃくちゃ忙しいときもあれば、上映さえしてしまえばすごく暇になるということもあります。特に閑散期の平日などはお客さん自体が来ないことも。雨が降っていれば尚のことです。そうだと思えば、GWや冬休みになると途端に人が増えるので、公開映画によってかなり左右されるでしょう。

映画館バイトの面接は録画面接?

現在、映画館でのバイトはほとんどの場合「録画面接」というのを実施しているケースが多いです。この録画面接というのはコロナ禍によって増えてきている面接の方法で、映画館だけではなく多数の企業がこのような面接を実施していたりします。

流れとしては

  1. ネットで応募
  2. 録画面接
  3. 対面面接

という流れです。対面面接ですが、こちらもオンラインでおこなうこともできます。普通のアルバイトと異なり、かなり難易度が高いです。筆者が録画面接で聞かれた質問としては「志望動機」「自己PR」「あなたのこれまでの経験がこのバイトでどう活かされるか?」「どんな劇場にしたいと思うか」などです。

時間としては1分から3分以内で話してくれ、と決まってます。録画面接を通過しても、対面面接で同じ質問をされることがあります。また映画好きの方が応募してくる方が大半なので、映画についての質問などはされませんでした。映画の知識がなくとも応募することはできます。

記述式の質問もありますので、パソコンやスマホで素早く記入しましょう。ハキハキと明るく受け答えしましょう。

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映画館のバイトはどこで探す?

映画館でのバイトの求人は少なく、4月や5月などといった学生が卒業するタイミングで応募がかかることが多いです。有名なのは大手のTOHOシネマズ、イオンシネマなどでしょう。大手は主にネットで検索して応募しましょう。

大手の企業の公式サイトで募集している場合もあれば、求人サイトで募集をかけている場合もあるのでどちらでも構わないでしょう。ご自身がしやすい方法で探せばいいのですが、意外と地元中心の折り込みチラシなども活用できます。

ミニシアターの場合ですと、張り紙や新聞の折込チラシに応募していることも。ミニシアターとはインディーズ(ドキュメンタリー、アート系)のあまり有名でない映画を上映している劇場です。

ミニシアターは応募がかかっているのかわからないので、自分の足で通って、劇場周りを見てみたほうがいいです。

映画館のバイトってどう?のまとめ

今回は映画館でのアルバイトについて色々とお話させていただきました。先述のように映画館のバイトは難易度が高く、まるで就職活動のように感じます。なので、もし本当に働きたいと思う方は生半可な気持ちで応募するのではなく、本気で覚悟を決めたほうがいいです。

出会いが多い、映画をタダで観れる、というのはそれだけ魅力的です。もし私が助言をするのであれば若いうちに、できれば学生のうちに応募しておくことをおススメします。仕事で覚えることはたくさんありますがバイト初心者の方でも、教えてもらったことをちゃんとメモしていれば問題ありません。

研修もきちんとしてくれますので、わからないことがあれば積極的に尋ねるようにしましょう。人生で一度くらい映画館で働いてみたいものですね。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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